ピアノ発表会と家族旅行を終えて一段落ついたのもつかの間。
また来年のピアノコンクールに向けての練習が始まります。
今ピアノレッスンで使用しているテキストは7冊⚡
毎週それぞれから1~2曲ずつ宿題が出されます。
▼今使っている教材。
複数の教材を同時に使うのは、色んなジャンルの曲を満遍なく触れられるようにという理由らしい。
確かに、自分から見ると簡単に弾けそうな曲が意外と娘にとって苦手なジャンルだったり、
その逆もあったりするので、色々弾かせるのも結構大事なんだな、と。
ところで、ピティナコンペでは課題曲が「バロック・古典・ロマン・近現代」の4期に分類されていますが、
なぜ4期で学ぶのでしょうか。
その時代らしい演奏とはどういう演奏法なのでしょうか。
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ピアノの4期とは
西洋音楽の歴史を4つの時代に区分すると以下のようになります。
①バロック 1600年~1750年頃
②古典 1750年~1820年頃
③ロマン 1820年~1900年頃
④近現代 1875年頃~現代
①バロック 1600年~1750年頃
鍵盤楽器が主流になる前の音楽。
宮廷などでの華やかな音楽に使われ、明るく積極的なメロディが特徴。
オルガン奏者であるバッハがチェンバロを使って作曲していたそう。
「メロディー+伴奏」ではなく、いくつものメロディで曲が構成されている。
強弱のつきにくいチェンバロを使ってどのようにしてメロディを弾いていたのか?
音には良い拍と悪い拍があり、良い拍では明るく広がるイメージで演奏すると良いらしい。
②古典 1750年~1820年頃
楽譜が流通する以前の音楽。
モーツァルトやベートーベンの時代。
「メロディ+和音」で構成された曲が特徴的。
モーツァルトが作曲に使用していたピアノはタッチが軽く、
モーツァルトの曲の細やかな強弱や表情をつけやすかったとか。
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③ロマン 1820年~1900年頃
感情や情景を自由に表現したものが多い。
フランス革命で啓蒙思想を経験し、教皇や皇帝中心の封建的社会ではなくなり、
一人一人の個人が自分が何者であるか考える時代になってきた背景があり、
音楽でも弱音が主流で、長いスラーや穏やかな表情など消極的なものが音楽表現の基本となってきた。
ショパンはエラールという楽器を使用していたようで、現代のピアノに近い楽器だそう。
自分の内面に問いかけるような小さく優しい演奏法を意識する。
④近現代 1875年頃~現代
ドビュッシーの印象主義から始まった。
長調・短調のない音楽。様々な制約がない自由度の高い音楽。
大体の楽曲では、メロディや旋律のルールに従って作曲されているのに対し、
そういった決まりを全く無視したような不協和音やリズムも入ってくるような楽曲が出てきた。
4期を弾き分ける
音楽の4期、それぞれの時代背景によって独自の特徴を持っていることが分かりました。
ピアノを演奏する時もその特徴や背景をわかって弾くのと分からずに弾くのとでは、演奏の深みも全く違ってくると思います。
表現力をつけるためにも、作曲家や音楽史を子供に教えることは必要なのかもしれません。
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