春休みの間に、娘と裁判傍聴や中高の定期演奏会などへ行ってきました。
裁判傍聴は一般人でも予約など無しで当日自由に入出することができ、
小学生くらいのお子さんでも静かに見ることができるのであれば見学可能です。
まず受付で当日の裁判スケジュールを確認するのですが、
私たちは初めての傍聴だったので、
刑事事件で新規のものを探して法廷へ見に行くことにしました。
民事事件は代理人のみで行われるものだったり、
書類提出のみで終わるものだったりするので、
刑事事件のほうが見ごたえがあるようです。
滞在時間は2時間ほどでしたが、
傍聴席があいていれば途中入退出も可能なので、
全部で薬物所持・ストーカー・住宅侵入など5つくらい見ることができました。
それぞれの裁判で様々な人間の思いが交錯し、
作り物ではないリアルな人間模様を見れたように思います。
こうした机上の学習では得ることのできないリアルな体験のほうが
鮮明に頭には残りそうですよね。
裁判の様子ですが、
はじめは逮捕されるなど自分にとっては他人事だと思い聞いていましたが、
実際にみると被告人は本当にどこにでもいそうな普通の人で、
それこそ身の回りでも一歩間違えれば
誰しもが陥ってしまうのではないかと感じさせられる内容でした。
当人たちも自分が犯した罪はいけないことなのだとわかっているようですが、
それでも罪を犯してしまうのはなぜなのか。
陳述を聞いていると、そこに至るまでの家庭環境や教育環境、経済的な理由、ストレスなどの要因があり、
それを改善するには環境ごとすべてを変えなければならないのですが、
何十年も積み重ねてきたものはそうたやすく変えることなんてできるのだろうかとも思います。
自分には関係のない他人事として済ますのではなく、
社会を作る一個人として、住みよい環境を作っていくにはどうしたら良いか、
私も娘も考えさせれる良い経験となりました。